作曲に音楽理論は必要?実体験をもとに解説

作曲を始めてみたいけど、音楽理論を学んだほうがいいのかな?

でも、あの有名ミュージシャンは「音楽理論を知らない」って言ってた…音楽理論を学んだところで、作曲できるようになるのかな…?

この記事に訪れた人は、おそらくこのような疑問を抱いているのではないでしょうか?

今回は、「作曲に音楽理論は必要か?」について、私の実体験も踏まえて解説してみたいと思います。

また、記事の後半では、「作曲初心者が音楽理論を学ぶ適切なタイミング」についても解説します!

目次

そもそも音楽理論とは?

音楽理論とは、「音楽の構造や手法を理論立てて説明するもの」、もっとシンプルに言うと、「音楽のよく使うパターンを分かりやすく整理したもの」です。

音楽理論があることで、音楽という目に見えないものを体系立てて人に伝えたり、感覚だけに頼ってやっていることを名称や図解で記憶したりすることができます。

作曲に音楽理論は必要か

結論から言うと、音楽理論が不要なケース」と「必要なケース」に分かれるため、一概には言えません。

以下で詳しく解説します。

音楽理論が不要なケース

音楽の経験が浅い

音楽の経験、特に楽器の演奏経験がない人にとっては、本やネットで音楽理論を学んでもあまり役に立たない可能性が高いです。

例えば、「C → G → C」というコード進行の解説を本で読んだとしても、実際にそれを楽器で弾いたことがなければ、その響きをイメージするのは難しいでしょう。

まずは弾き語りの練習などを通じて経験を積んで、感覚で覚えたことを後から知識で整理するほうが、理解のスピードが速くなります。

体感を通じて十分なノウハウを得ている

既に多様な曲を作れていて、感覚だけでも手ごたえのある作曲ができているという人は、音楽理論をあえて学ぶ必要はないでしょう。

このような人は、音楽理論を頭で体系的に覚えていないというだけで、実際には膨大な音楽経験を通じて失敗と成功を繰り返し、体感で得たノウハウを無意識に使っているということがほどんどだからです。

よく有名なアーティストが「音楽理論を知らない」と言っているのが、その典型ですね。

音楽理論が必要なケース

逆に、以下のような人は音楽理論を学ぶことで作曲ができるようになったり、作れる曲の幅が広がったりする可能性が高いです。

楽器の演奏経験はあるけど作曲はできない

楽器の演奏経験がある人は、メロディーやコード、リズムなど、音楽の概念にある程度触れたことがあるといえます。

その経験をより体系的な知識として整理することで、音楽の構造を分解して読み解けるようになり、自分でも一から音楽を組み立てられるようになります。

作れる曲のバリエーションを増やしたい

感覚で何曲か作ってみたけど、いつも似たような曲しか作れなくて悩んでいるという人は、音楽理論を学ぶことで新しい手法を取り入れることができます。

特に「曲分析」がおすすめで、作りたい曲と雰囲気が似ている曲の楽譜を用意し、学んだ音楽理論を駆使して読み解いてみましょう。

曲の構成やメロディーの展開、コード進行、リズム、テンポなど、その曲の特徴といえる要素を取り入れて作曲することで、思い描いた通りの曲調に近づけることができます。

【実体験】音楽理論を学んだら一気に作曲できるようになった話

私は過去に、作曲をほどんどできない状態でしたが、音楽理論を学んでから曲を作れるようになりました。

子供の頃にエレクトーンを習っていたり、ギターの弾き語りの経験があったので、前述した「楽器の演奏経験はあるけど作曲はできない」ケースに当てはまっていました。

私がその頃に直面していた問題は主に2つです。

①作曲が運任せ

②自分がやったことを再現できない

ギターの弾き語りを始めて間もない頃、コードの概念はなんとなくありましたが、音楽理論といえる体系的な知識はほとんどない状態で、感覚で一曲だけ作ることに成功していました。

しかし、その時はたまたま全てが運よく当てはまったという感じだったので、自分のやったことを理解しているわけではありませんでした。

そのため、作曲の体験を再現することができず、曲を作りたくても作れないという状況に陥ってしまいました。

そんな私が音楽理論を学んでこのスランプから脱却した詳しいストーリーは以下の記事で紹介していますので、興味がある人はぜひ読んでみてください。↓↓

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音楽理論を学ぶ適切なタイミング

作曲初心者が音楽理論を学ぶ適切なタイミングは、「弾き語り」と「作曲」を経験した後です。

私も実際にこのタイミングで音楽理論を学んで、作曲ができるようになりました。

  • 弾き語り
  • 感覚だけで自由に作曲してみる
  • 初級の音楽理論を学ぶ
  • 理論を踏まえて曲分析
  • 理論と曲分析を踏まえてきちんとした1曲を作る

このように、先に「弾き語り」や「作曲」を経験することで、音楽理論を理解できるスピードが速くなります

上記の5つのステップについて以下の記事で詳しく解説していますので、これから作曲できるようになりたいという方は併せて読んでみることをおすすめします。↓↓

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【最後に】まとめ

作曲する上で音楽理論が必要かどうかについて、私の過去の経験も踏まえて解説してみました。

結論、音楽理論は必ずしも学ぶ必要はありません。

しかし、やることがだんだん複雑になってきたタイミングで音楽理論を学ぶと、感覚だけでは遠回りになってしまう作業を知識で効率化することができます。

音楽には正解が存在しないため、初心者の頃は数ある情報に振り回されてしまいがちですが、とにかく行動を続けて試行錯誤し、自分に合ったやり方を確立していくことが最も大切です。

この記事での解説も、あくまで参考の一つとして役立ててもらえると嬉しいです。

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この記事を書いた人

晴佳のアバター 晴佳 はるか

1994年、埼玉県生まれ。
10代後半でJ-POPにはまり、独学でアコースティックギターを始める。
26歳頃、コロナ禍で時間が増えたことをきっかけに、本格的に曲作りを開始。
会社員の傍ら、2022年よりSNSにオリジナル曲やカバー曲の弾き語り動画の投稿を始める。
2024年1月13日、オリジナル曲3曲を収録した1stシングル「Tolerance」を配信リリース。
▶▶1stシングル「Tolerance」配信URL:https://big-up.style/agLV3rhebD

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