オリジナル曲を作ってみたいけど、何から始めたらいいんだろう?
今回は、作曲初心者がオリジナル曲を作れるようになるためにやるべきことを、具体的な5つのステップで解説します。
私も実際にこのステップを経て作曲ができるようになったので、とてもおすすめな方法です!
5つのステップの詳細
作曲初心者がオリジナル曲を作れるようになるために必要なステップは以下の通りです。
- 弾き語り
- 感覚だけで自由に作曲してみる
- 初級の音楽理論を学ぶ
- 理論を踏まえて曲分析
- 理論と曲分析を踏まえてきちんとした1曲を作る
この5つのステップを順番にこなしていくことで、曲作りに必要なスキルを着実に習得することができます。
以降でそれぞれのステップの詳細を解説していきます。
1. 弾き語り
歌のメロディーがある「歌もの」の作曲をやっていきたい人に一番おすすめなのは、「弾き語り」の経験を積むことです。
弾き語りとは具体的に、ピアノやギターでコードを弾きながら歌を歌うことを指します。
弾き語りを通じて模倣を繰り返すことで、音楽のよくあるパターンにたくさん触れることができます。
- 「Cで始まる曲は明るく前向きな感じ」
- 「Dの次にGが来ると気持ちいい」
- 「サビの手前のコード進行はこんな感じが多い」
- 「J-POPのサビではこのコード進行がよく使われている」
- 「にぎやかな曲はテンポが速くメロディーの言葉数が多い」
などのように、経験を通じて自分の中に様々なエビデンスがストックされていき、「一般的な音楽がどんな構造になっているか」を知ることができます。
2. 感覚だけで自由に作曲してみる
弾き語りにある程度慣れてきたら、オリジナル曲を作ってみましょう。
いきなりプロのようなしっかりした曲を作るのはハードルが高いので、童謡やCMソングを作るつもりで、30秒程度の短い曲を作るのがおすすめです。
弾き語りで覚えたコード進行を伴奏にして、鼻歌でオリジナルのメロディーを探ってみてください。
メロディーがどうしても浮かばないという人は、「既存の曲のメロディーを少しだけ変えてみる」という遊びをやってみてください。
模倣をたくさんすることで、徐々にオリジナルなこともできるようになっていきます。
3. 初級の音楽理論を学ぶ
自由に曲を作ってみた後、初級の音楽理論を学んでみましょう。
初心者におすすめなのは、楽曲を分析するために必要な以下の項目を勉強してみることです。
- ドレミ~とアルファベットの関係
- メジャースケール
- キー
- ディグリーネーム
- ダイアトニックコード
- ダイアトニックコードの役割
- スリーコード
- 強進行(4度進行)
- ドミナントモーション(5度進行)
- ツーファイブワン
作曲を先に経験し、後からこれらの理論を学ぶことで、感覚でやっていたことを体系的な知識として整理することができます。
例えば、「Dの次にGが来ると気持ちいいのはそういう理由だったのか!」というように、感覚が理論に結び付くことで強い納得感が生まれるため、学んだ理論を自分の中にしっかり定着させることができます。
「作曲できるようになりたいから、まずは音楽理論を勉強しよう」というのはよくある動機ですが、これは私の経験上、あまりおすすめできません。
まずは弾き語りで養った感覚をもとに自由に作曲してみて、後から理論を学んで感覚を知識に落とし込むのが理想です。
4. 理論を踏まえて曲分析
音楽理論を学んだ後におすすめしたいのが、「曲分析」です。
曲分析とは、言葉の通り楽曲の分析を行うことで、「学んだ音楽理論が実際の曲の中でどのように使われているのか」を確認することを目的としています。
分析したい曲の楽譜やコード譜を用意し、音楽理論をもとに曲の構造を読み解いてみましょう。
これを行うことで、学んだ音楽理論を実際の曲作りでどのように活用すればいいかイメージしやすくなります。
また、実例にたくさん触れることで、「一般的な音楽がどんな構造になっているか」を知ることができます。
この「一般的な音楽の構造」は、弾き語りのステップでも感覚を通じて習得していましたが、今度はそれを理論を用いたデータ分析を通じて再確認するといったイメージです。
5. 理論と曲分析を踏まえてきちんとした1曲を作る
きちんとした1曲とは、音楽市場で流通しているポップスのように、「3~4分程度の長さ」を持ち、「Aメロ→Bメロ→サビ」のような展開がある曲のことです。
初心者にとって、このような曲を作ることはかなりの負担になりますが、曲分析で学んだことを活かして、「曲をどう展開させるか」をある程度計画してから作曲に取り掛かることで、最後まで無理なく作曲を進めることができるでしょう。
また、できるところまでは感覚的に作曲を進めていき、「行き詰まりを感じたら理論を活用する」というやり方でも問題ありません。
そして作曲を終えたらまた学習のステップへ戻り、「学習→分析→曲作り…」というサイクルを回していくことが大切です。
作曲は、実際の曲作りの経験を通じて上達していくため、知識をインプットするだけではあまり意味がありません。
新しい知識を学んだら、それを使いこなせるようになることを目指して作曲に取り組むことで、確実にステップアップしていくことができます。
【最後に】まとめ
今回は、作曲初心者がオリジナル曲を作れるようになるためにやるべきことを、具体的な5つのステップで解説しました。
ポイントを改めて整理すると以下の通りです。
- 弾き語りで模倣をたくさんする
- まずは感覚だけで自由に作曲してみる
- 感覚で学んだことを後から理論で整理する
冒頭でも触れましたが、私も実際にこの記事で紹介したステップを順番に踏んでいくことで作曲ができるようになりました。
作曲初心者だった私が、「弾き語りの練習」や「音楽理論の学習」を経て作曲ができるようになっていくリアルなストーリーを以下の記事で紹介していますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。↓↓
具体的なストーリーがあることで、より参考になるかと思います!
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